2022(令和4)年度 事業報告


 2022(令和4)年度の事業報告は次のとおりです。
なを、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、実施を見合わせた事業があります。
 桂川・相模川の流域環境保全の行動計画である「アジェンダ21 桂川・相模川」を推進するため、市民・事業者・行政の三者が主体的に行動計画の取組を進めるとともに、協議会として、次のとおり、行動指針・行動計画に基づく活動に取り組む。


事業計画のpdfファイルはこちら

No. 事業内容  概 要 ・ 報告内容
会議・部会等の開催  「アジェンダ21 桂川・相模川」を推進するため、総会、幹事会、主体別部会(市民部 会、事業者部会及び行政部会)及び専門部会を開催する。
 ・ 総会      1回       実績:1回(併用)集合・オンライン
 ・ 幹事会     8回程度    実績:7回 オンライン
 ・ 専門部会   3回程度    実績:4回(アジェンダ2回、森づくり2回)
 ・ 市民部会    8回程度    実績:5回(ハイブリッド2回、オンライン2回、集合1回)
 ・ 事業者部会  1回程度    実績:1回(書面)
 ・ 行政部会    2回程度    実績:1回(書面)

1)アジェンダ専門部会 (第7章)  ※実施済み
 2018年度に制定された相模川水系河川整備計画について、計画に位置付けられた事項を具体的に実施する内容などを検討した。
 河川管理者と意見交換、協議して相模川で実施される河川整備に多自然川づくりを反映させた。
クリーンキャンペーン
(第9章・第11章)
 ※実施済み
 桂川・相模川流域で行われるクリーンキャンペーン情報を集め、広く県民等に周知し、 環 境保全活動への参加を促すため、ごみ袋、軍手、水質検査キットなどの資材提供を行い、会 員も積極的に清掃活動に参加した。 ・ 実施回数:桂川・相模川流域の各地域で38回 ・ 参加人員:22,259人 ・ 実施内容:ごみ清掃、簡易水質調査、水生生物調査等
流域シンポジウム
(第11章)
  ※実施済み
 「森を動かす Part2 木育~木のぬくもりに触れて見よう~」と題し、上野原市との共催に より、午前は八重山での森林体験、午後は上野原文化ホールにおいて講演等をハイブリッド 開催(集合・オンライン同時開催)した。基調講演では東京大学大学院農学生命科学研究科 附属演習林の蔵治光一郎教授による講演、その他、流域自治体等の森林環境譲与税の取り組 みに関する事例発表が行われた。
 ・ 開催日時:2022年11月13日(日)10時00分~16時00分
  ・ 開催場所:八重山・上野原市文化ホール
  ・ 開催方法:ハイブリッド開催(集合・オンライン同時開催)
  ・ 参 加 者:約100名 ・ テ ー マ:森を動かす Part2 木育~木のぬくもりに触れて見よう    ~
  ・ 内 容
   第1部 基調講演
    「流域の大切な財産である森林と木材の可能性」
       東京大学大学院 教授 蔵治光一郎氏
    第2部 事例発表
     ・「上野原市の取り組み 森林・林業体験教室」
     ・「都留市の取り組み」
     ・「川崎市の木材利用促進に関する取組」
上下流交流事業
(第7章、第11章)
 流域環境が大きく異なる上流部と下流部相互の理解を深めるために、市民の交流を行う。
1)水ガキ養成講座     ※中止
 ・ 日  時:8月6日(土)10:00~15:00
 ・ 実施場所:相模川神川橋下河原(左岸)
 ・ 活動内容:水生生物調査、カヌー体験など
 ※水ガキ養成講座は新型コロナウイルスの影響により急遽中止した。

2)山を知ろう!森林体験  
 ※実施済み  実施内容※実施内容はこちらをクリックすると確認できます。
 上野原市八重山でハイキング、山の話・流域の話、伐採体験を行なった。
 ・ 日  時:7月17日(日)

 ・ 実施場所:上野原市八重山
 ・ 参 加 者:52名
森づくり事業
(第6章・第11章)
 ※実施済み  実施内容※実施内容はこちらをクリックすると確認できます。
  森づくり専門部会として実施した。

 森林環境譲与税に関する課長交流会をオンラインで行い、上下流での自治体・森林組合林業者等による情報交換・課題共有を行なった。
(1)第1回活用交流会
 ・開催日時:7月7日(木)
 ・参 加 者:15名(行政6、森林組合8、林業者1)
(2)第2回活用交流会
 ・開催日時:10月9日(日)
 ・参 加 者:16名(行政4、林業者2、団体など10)
※東京大學大学院農学生命科学研究科 教授 蔵治光一郎氏に講師としてレクチャーを頂き、意見交換を行なった。また、2回の活用交流会で出た意見を踏まえ、流域シンポジウムで講演頂いた。
桂川・相模川流域ウォーキング
(第6章、第7章、第8章、第9章、第11章)
 ※中止
 流域を5km~10kmほど歩くウォーキングイベントを開催し、流域の文化と環境を知る一助とする。今年度は、桂川・相模川右岸(愛川町から下流)を巡り現況を視察する。
    (愛川町、清川村、厚木市、平塚市)
 ・実施時期:第17回 2022年8月~2023年2月に現地調査を行い実施。
 ※計画していたが、前年に引き続き新型コロナウイルスの影響で中止した。
環境調査事業
(第6章、第7章、第8章、
第10章、第11章)
1)身近な水環境全国一斉調査   ※実施済み
 第19回「身近な水環境の全国一斉調査」に流域協議会として参加した。
 2022年度は全国5,200地点で調査が行なわれ、流域協議会では桂川・相模川流域117地点を一斉調査日である6月5日(日)を中心に約40人が参加し実施した。。

2)相模川天然鮎の産卵等自然の映像記録事業  ※クリックすると動画で見れます
 相模川の貴重な自然生態系を映像で記録し、流域の住民、公共メディアに提供することにより、相模川の貴重な自然の姿を広く周知することを目的に、2022年度は天然アユの産卵の撮影を行い、撮影した動画は協議会のHPでYouTubeでも公開した。
 
3)ウナギの生態と分布調査      ※実施済み
 絶滅危惧種(ⅠB)に指定されたニホンウナギの相模川での生態は、分布調査が過去に行なわれたことがないため、調査を行い本種の分布を明らかにする。
 生態調査と分布様式、成長、個体数などを明らかにしてウナギが生息し易い河川環境を保全するための基礎的な資料を作成中である。
  実施内容※実施内容はこちらをクリックすると確認できます。

4)地下水・湧水調査      ※実施済み
 桂川・相模川流域の保水力向上の取り組みとして、地下水・湧水の現状について前年度 に引き続いて調査を実施した。住民の生活の手段として利用されてきた相模原市大島地区 の「やつぼ」と呼ばれる湧水環境を訪れた。地域の方々が整備・保全されている現状を確 認することができ、一部を会報誌で紹介した。下流域の相模川湘南地域協議会が行ったフ ィールドワーク研修として、桂川流域の鶴川(上野原市)、笹子川(大月市)などの源流を 巡り、流域の森が育む豊富な地下水が相模川の源流となることを再認識した。 環境省ポータルサイトの湧水カルテを参考に実施している寒川町湧水調査を継続して行 った。アジェンダ 21 桂川・相模川の行動計画にある「地下水・湧水の保全対策」としての 雨水浸透ます、雨水貯留層設置状況の調査を開始した。

5)梅花藻調査       ※実施済み
 富士の湧水に生息する梅花藻の生息状況及び課題と保全に関する対策状況を調査するた め、2022年度は忍野村・西桂町・都留市における生息地確認を実施した。
プラスチックごみ調査・削減事業
(第6章・第7章・第8章・第10章・第11章)
 ※実施済み
 調査活動については、農業用資材の放置、川への流入調査の実施に向けて調整を行った。 また、プラごみ削減の啓発に焦点をあて、富士吉田市やミライ桂川、上野原をきれいにしよ う会と連携して、清掃活動を行った。その他、プラスチックごみ対策に関する各種研修会や 会議に参加した。
ホームページ運営事業
(第11章)
 ※実施済み
 流域協議会の活動及び関連する市民、事業者会員等の活動を積極的に発信するとともに活 動の成果を広く公開し、多くの方がこれを基に活動を広げていくため、トップページに流域 シンポジウムのイメージイラスト配置、カワラノギク保全活動ページ追加、活動紹介に Youtube 動画を取り入れるなど、タイムリーな情報発信を行った。 ・2022年度のアクセス件数5,392件、累計28,643件(2023.3.31)
10 会報誌の発行
(第4章)
 ※実施済み
 流域協議会の活動やアジェンダの推進について、会員をはじめとする市民等に広く周知す るため、会報誌「あじぇんだ113」第49号、第50号を発行した。
11 活動報告の作成
(第4章)
 ※実施済み
 
流域協議会の1年間の活動成果をとりまとめた報告書を作成した。
12 地域協議会の活動
(第4章)
 ※実施済み
  各地域協議会において、地域の課題に応じた環境保全再生活動を行なった。
 ・ 桂川東部地域協議会
 ・ 桂川源流地域協議会
 ・ 桂川・相模川さがみ地域協議会 実施内容
 ・ 相模川湘南地域協議会      実施内容

 ・ 相模川よこはま地域協議会
13 外部との交流・連携
(第11章)
 ※実施済み
 次の会議や清掃活動などに参加した。
 (1)水源環境保全・再生かながわ県民会議
  ・水源環境保全・再生かながわ県民会議への参加 10 回(7 月 2 回、8 月 2 回、10 月 2   回、 11 月 2 回、1 月 1 回、3 月 1 回)
(2)Yama・P「山梨マイクロプラスチック削減プロジェクト」
  ・内陸からのプラスチックごみの削減に向け、シンポジウムやサミットなどの事業について  、 相互に参加し、連携を図った。
(3)全国川ごみネットワーク
 ・全国川ごみサミットへ話題提供として登壇した。
(4)やまなし森づくりコミッション
  ・やまなし森づくりコミッション総会へ参加した。
  ・県民緑化まつりへ参加し、植樹を行った。
(5)海なし山梨発信海ごみゼロプロジェクト
  ・YBS ラジオでの情報発信や、クリーンキャンペーンとの連動で協力参加した。
  ・小学校への出前授業に参加し、環境教育を行った。
(6)一般社団法人JEAN
  ・市民プラごみ調査検討委員として検討会に参加した。
(7)学校法人湘南学園中学校
  ・中学校から依頼のあった校外学習フィールドワークの環境学習支援を行った。
(8)鬼怒川流域「うじいえ自然に親しむ会」
  ・絶滅危惧種カワラノギクの開花に合わせて保全活動を通じた相互交流を行った。
14 流域マップの増刷
 ※実施済み
 流域マップの内容の修正について検討を行なった。

<注> 各事業名称に併記している( )は、「アジェンダ21 桂川・相模川」の行動計画の該当する章を示す。

   第1章  市民の参加と役割
   第2章  事業者の参加と役割
   第3章  行政の参加と役割
   第4章  流域協議会
   第6章  良好な森づくりを進めます
   第7章  多様な生物との共生を基本とします
   第8章  水質・水量の保全を進めます
   第9章  散乱ごみや不法投棄のない地域づくりを目指します
   第10章 開発事業や公共事業においても環境の視点を重視していきます
   第11章 市民、事業者、行政が連携して取り組んでいきます

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